2009年 10月 13日
蟹工船-36 |
蟹工船 xie4 gong1 chuan2 かにこうせん
紹介されている中国語訳 ↓
监工一个个从上到下打量着这些正在干活儿的人,从旁边走过去。那眼神仿佛要从他们身上剜出什么来似的。然后就用破锣嗓子急躁地吆喝木工。
紧跟着,从另外一个舱口上,木工探出头来问道;
“干什么!?”
出乎他的意料,监工回过头来气冲冲地叫道;“干什么!? 混蛋!把号码抢掉!刨子,刨子!”
木工摸不清怎么回事。
“傻蛋!过来!”
小个子木匠腰里别着锯,手拿着刨子,一瘸一拐地随时要栽倒的样子跟在膀大腰圆的监工后边,从甲板上走过去。—— 第36号作业船的“3”字拿刨子抢掉,成了“第6号”作业船了。
(たぶん ” 漏了)
监工用尖刻的眼光俯视着一个个正在干活的渔工,打他们的身边走过。然后,他用急躁粗野的腔调呼唤木工。木工从另一边的舱口探出头来问:“什么事儿?”
监工唤错了方向,听到应声马上又回过头来,气冲冲地说:“什么事儿?——混蛋,把号码刨去。刨子,快拿刨子来!”
木工愣住了。
“笨蛋,拿刨子来!”
小个子木工把锯子往腰间一插,手里拿着刨子,像瘸子似的拖着踉跄的脚步,跟在宽肩的监工后面,走过甲板。——川崎船第36号的“3”字被刨去,变成“第6号”川崎船了。
監督は仕事をしている彼等の一人一人を、そこから何かえぐり出すような眼付きで、見下しながら側を通って行った。そして大工をせっかちなドラ声で呼んだ。
すると、別の方のハッチの口から、大工が顔を出した。
「何んです。」
見当外れをした監督は、振り返ると怒りッぽく、「何んです?——馬鹿、番号をけずるんだ。カンナ、カンナ。」
大工は分らない顔をした。
「あんぽんたん、来い!」
肩幅の広い監督のあとから、鋸の柄を腰にさして、カンナを持った小柄な大工が、びっこでも引いているような危い足取で、甲板を渡って行った。--川崎船の第36号の 「3」 がカンナでけずり落されて、「第六号川崎船」になってしまった。
“这就行了!这就行了!哈哈!让他们见鬼去吧!”
监工把嘴咧了个三角形,挺着腰板哈哈大笑。
纵然再往北开,也没找到作业船的指望了。蟹工船在捞取36号作业船上耽搁下来,为了返回原来的位置,开始转了个大弯。天晴上来了,澄澈如洗。堪察加的连峰象明信片上见到的瑞士的群山一样鲜明耀眼。
“这就行了,这就行了。——哼,活该!”监工把嘴撅成三角形,伸腰哈哈地笑了。
即使再往北驶去,也没有希望找到那条川崎船了。为起吊第36号船而停泊下来的蟹工船,开始缓缓地掉过船头,准备返航。天空放晴了,像洗涤过一样,蓝得透亮。堪察加群峰,如同在明信片上所见过的瑞士群山,耀眼夺目。
「これでよし。これでよし。う ツはァ、様見やがれ!」
監督は、口を三角形にゆがめると、背のびでもするように哄笑した。
これ以上北航しても、川崎船を発見する当(あて)がなかった。第三十六号川崎船の引上げで、足ぶみをしていた船は、元の位置に戻るために、ゆるく、大きくカーヴをし始めた。空は晴れ上って、洗われた後のように澄んでいた。カムサッカの連峰が絵葉書で見るスイッツルの山々のように、くっきりと輝いていた。
下落不明的作业船还没回来。渔工们从那孤另另象个水洼子似的单独空出来的架铺上查点那些人留下来的行李,家属的住址,分别归拢起来,以便万一的时候,可以马上处理。这可不是件愉快的事。
一干这活儿,渔工们难过得仿佛被人看到了自己的痛处。从他们的行李中找出了等交通船一到就准备寄走的邮包、信件,收件人写着同姓的女人名字。还从其中一个人的行李里找出一封信来,是草字、楷字间杂着,舔着铅笔写的。这封信在渔工们粗笨的手里传来传去。
他们象捡豆粒似的一个字一个字但却很贪婪地看完这封信,就象看了什么不祥之物似的,摇摇头又交给了下一个人。
那是封孩子写来的信。
失踪的川崎船没有回来。渔工们在像水洼似的空荡荡的舱铺上,收拾失踪的伙伴留下的行李,打听家属的地址,以备出现万一时能迅速处理后事。这是令人难过的事。渔工们难受得真似被人刺到自己的痛处一样。从他们的行李中找出来的包裏和信件,上面收件人都写着同姓的妇女名字,大概是等交通船来时托捎回去的。从其中一个人的行李里找到了一封混杂正、草子体的信。这封信是舔着铅笔头写成的,在粗鲁的渔工手里传阅着。他们好似拣豆子一样,逐字仔细读完后,有点不忍心的样子,摇摇头传给别人了。这是孩子的来信。
行衛不明になった川崎船は帰らない。漁夫達は、そこだけが水溜りのようにポツンと空いた棚から、残して行った彼等の荷物や、家族のいる住所をしらべたり、それぞれ万一の時に直ぐ処置が出来るように取り纏めた。--気持のいいことではなかった。
それをしていると、漁夫達は、まるで自分の痛い何処かを、覗きこまれているようなつらさを感じた。
中積船が来たら托送しようと、同じ苗字の女名前がその宛先きになっている小包や手紙が、彼等の荷物の中から出てきた。そのうちの一人の荷物の中から、片仮名と平仮名の交った、鉛筆をなめり、なめり書いた手紙が出た。それが無骨な漁夫の手から、手へ渡されて行った。
彼等は豆粒でも拾(ひら)うように、ポツリポツリ、然しむさぼるように、それを読んでしまうと、嫌なものを見てしまったという風に頭をふって、次ぎに渡してやった。
--子供からの手紙だった。
★ 一封信来,是草字、楷字间杂着
↑ この 草字 は、漢字の草書体、アルファベットの筆記体とあり 楷字は漢字の楷書体、漢字とある。原文には片仮名と平仮名の交じった・・・と書かれているので 先の記事(単語)で 片假名,平假名は当時 使わなかったのかな?と記しました。
答えが見つかれば吉、探せなければ疑問の記録として残そう。いつか答えに出くわすかもしれない。
★[日] 小林多喜二著 李思敬 : 译注 尚永清 : 校订
出版时间: 1981.1月 北京出版社 出版
★[日] 小林多喜二著 叶渭渠 : 译
出版时间: 2009.1月 译林出版社 出版
2010 1/ 13 日文訂正
2010 2/14- 15 补充 叶渭渠的译文
by fumisan_fumisan
| 2009-10-13 18:11
| 蟹工船